伝統工芸を受け継ぎ、次の時代へ

7人の工芸サムライ

新世紀に立ち上がった、7人の伝統工芸士

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7人は、ラストサムライなのか?
後継者不足が嘆かれる伝統工芸の世界。もちろん福井県の工芸も他人事ではない。 越前和紙、若狭塗、越前打刃物、越前箪笥、若狭めのう細工、越前焼。7人の職人には弟子がいない。
寡黙な職人たちのために立ち上がった男
職人たちは寡黙だ、シャイだ。腕はあっても、声を上げない。そんな現状に立ち上がったのは熊本雄馬氏。メガネ材料から、新たなアクセサリーを生み。いち地方都市を「メガネーランド」にする構想を立ち上げた人物だ。
現代と調和する工芸品づくりが鍵
越前箪笥は、港町として栄えた時代に生まれた小柄な日本箪笥だ。日本海の堤防整備も完全でなく、水位が上がると、時より商人の店にも水がつく。そんな時分にも大切な財産を失わぬよう、コンパクトに作られたのが越前箪笥だった。時代が変わり、水害はほとんどなくなったが、この小さな日本箪笥のユニークさは生える。そこに旅行鞄に変身させてしまったのが、7人のサムライの箪笥職人、山口 祐弘氏だった。
大手百貨店で、新たな価値を発掘
職人の手がける新たな商品は、東京そして大阪へでスポットライトを浴びることになる。2018年1月には、新宿・京王百貨店に、2018年3月には、大阪・なんば高島屋に7人サムライの工芸品の特設会場が設けられた。
伝統を守り、革新を企てる
京都そして金沢に挟まれた福井。その歴史を重ねたものづくりには、ちょっとやそっとでは真似できない間違いない品質がある。日本人なではの感性を感じる奥深さのある商品を、現代の生活で手にとる豊かさ。7人のサムライはそんな21世紀の楽しみ方を教えてくれる。 *写真: 土直漆器(越前漆器の職人)
多次元コラボレーション
サムライの活躍の場を選ばない。ファッションデザイナー由利 佳一郎とコラボレーションし、職人技術でファッションショーを行なった。伝統工芸が可能性を常に提案する、多次元コラボレーションは始まったばかりだ。 *越前和紙のウェディングドレス *越前漆器のバングル